2013年11月1日 子宮体からさらに外側に向かっていくと、膣とをつなぐ部分に“子宮頚管”があります。子宮頚管は線維性の結合組織が豊富なので、その前後に存在する子宮体や膣と比べて非常に硬いです。直腸検査の際にはこの硬い子宮頚管を探し当てることが大切で、これを起点にして奥の子宮や卵巣を触診していくことになります。長さは約10cm、太さは牛の産歴や太り具合(脂肪の付着具合)によって変わりますが、直径3cmほどはあるのではっきりと分かるはずなのですが、直腸検査をやり始めた新人の頃は、なぜだがこれが分からないんです・・・・・・。不思議なものです。 子宮頚管はこの硬さのため、管状になっている部分はほとんど広がりません。子宮が弾力ある平滑筋が豊富で拡張しやすいのとは対照的です。唯一、出産の際には子宮頚管の線維性結合組織が極限まで緩くなるので、胎子が出て来られるくらいにまで大きく広がります。 |