2013年8月1日 今回は牛RSウイルスについての雑感をのべてみたいと思います。この病気は小生のコラム229~236話で紹介しておりますので参考にしてみてください。何故今頃同じようなコラムを書くのかといいますと、ちょくちょく肥育農場で大発生して難儀している話を聞くからです。そしてそのような農場の話をよく聞いてみると、小生の知っている範囲では肺炎のワクチンを打っていない場合がほぼ100%です。肥育農場におけるワクチンによる予防効果はかなり高いと思いますので、可能な限り予防対策としてプログラムに組み込んでほしいですね。しかし、運悪く大発生してしまった場合はどうするのか。もうこれは気合を入れて治療していくしかありません。小生の経験からは一気に勝負をかけていった方が良い印象があります。大変ですが、とにかくかたっぱしから熱をはかって抗生剤、解熱消炎剤等を打ち、それに合わせて畜舎消毒を併用すると終息も早いのではと思っています。1頭1頭チョコチョコと治療しているとその間に牛RSウイルスが牧場に蔓延して終息までにかなりの時間を要してしまいます。あれ?発熱する牛の出方がいつもと違うぞ、頭数増えているぞと感じた時は色々な病気がありますが、頭の片隅にこの牛RSウイルスを念頭に置いておき、素早い対応をとりたいですね。 前の記事 第338話:牛さんの病気についての雑感 その4 | 次の記事 第340話:農場HACCPとはなんぞや? |