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蓮沼浩のコラム
「第1話 「子牛の病気について考える」」

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2006年10月1日

 みなさん今日は、これからこのコラムでは色々と診療していて気がついたことや疑問に思ったことなどをつれづれなるままに書いてみようと思っています。様々な農場や飼養管理方法、治療法があるために一概に述べることは非常に難しいのですが、どうぞよろしくお願いいたします。最初にこのコラムでは子牛の病気から色々考えてみようと思います。
 毎日往診に走っていると子牛が必ず「白痢」をする農場、全くしない農場、少しだけする農場、病気がすぐに治る農場、治りが悪い農場、病気の多い農場、少ない農場などがわかってきます。何故なんだろう?そしてよくよく農場を観察していると悪い農場にひとつの傾向が見えてきました。不思議なことに繁殖成績や子牛の状態がよくない農場は共通したものの考え方をしていることが非常に多いのです。そしてここを直さなければ決して真の意味での牧場の改善は望むことができないと私はささやかな経験の中から確信することができました。次回は悪い農場に共通した特徴を検討してみます。
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