2019年10月17日 シェパードでは獣医師を募集しています * * * * * * * * * 休日に自分の部屋を大掃除。洋服も夏物と冬物を分け、これからの季節に向かって準備です。農場もちょっと早い気がするかもしれませんが、冬に向けて準備を少しずつはじめてみてはいかかでしょうか。 Specific-Pathogen-Free を略してSPFとなります。 日本語に訳すと「特定病原体不在」、Specific(特定の)Pathogen(病原体)Free(不在)となります。あくまでも無菌(Germ Free)ではなく、特定病原体という点が重要です。この点の誤解が結構あるようなので、正確に理解しておくことが重要です。 では、養豚ではこのSPFの中で「排除対象疾病」として認定されているものは何になるのか。2016年の改定では、以下のものになります。 オーエスキー病(Aujeszky’s disease ; AD) その他に「監視対象疾病」というものがあります。 トキソプラズマ病(Toxoplasmosis) これらの疾病はどれも養豚の生産性に大きな影響を与える重要疾病になります。治療しても完治することが難しい厄介な疾病になります。しかし、逆にこれらの疾病が牧場内にいなければ牧場の生産性は大きく向上します。 実はこのSPFという概念は養豚の世界では有名ですが、牛さんの世界には存在しません。小生はこのSPFという概念を、何とか肉用牛の世界にも作ることができればいいなと思っています。次回からはこのSPFと肉用牛の関係について色々述べてみようと思います。 今週の動画「牛の保定法 6 restraint of cattle’s head 6」 前の記事 第588話:BRDC病原体の検査について その14 | 次の記事 第590話:BRDC病原体の検査について その16 |