2019年10月3日 シェパードでは獣医師を募集しています * * * * * * * * * 消費税の増税が内需に対して今後どのような影響をおよぼしてくるのか。海外からの輸入肉が今後どのような影響をおよぼしてくるのか。アフリカ豚コレラの広がりが世界経済に対して今後どのような影響をおよぼしてくるのか。注目することが沢山ありますね。 牛RSウイルスに関してはコラムの229話~236話と339話でお話ししていますが、今回は検査という視点から述べてみたいと思います。 もちろん検査が必要ないなんてことはまったくありません。検査で呼吸器病が広がった原因が牛RSウイルスである事を確定しておくことは絶対に必要だと考えています。多くの牧場で牛RSウイルスのワクチンを投与していると思うのですが、実はワクチネーションをおこなっていても、特に冬場など牛RSウイルスが発生する事例があります。原因に関してははっきりと小生もわからないのですが、牛RSウイルスに対する免疫が十分に上がっていないことは間違いありません。環境ストレスなどで牛自体の抵抗力も落ちているのかもしれません。ワクチンを打っているのに牛RSウイルスが発生したことが判明すれば、更なるワクチネーションプログラムの改善にむけて取り組むことが出来ます。もちろん牧場でワクチンを打っていない場合は投与プログラムを組むきっかけにもなります。 アフリカ豚コレラやマイコプラズマ・ボビスにはワクチンはありません。 病気に対するワクチンがあり対策が取れるという事は本当に幸せなことだと思います。 今週の動画「牛の保定法 4 restraint of cattle’s head 4」 前の記事 第586話:BRDC病原体の検査について その12 | 次の記事 第588話:BRDC病原体の検査について その14 |