(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
椎葉絢香のコラム
割り込み~カラスから牛を守ろう①~

コラム一覧に戻る

2017年5月26日

 衝撃的な写真が続きますので苦手な方はご遠慮ください。
 
 
 全国各地でいろいろな被害が確認されている“カラス”。非常に学習能力が高く、知恵があることで有名ですよね。作物を荒らしたり、ゴミを荒らしたりとさまざまな被害を耳にしますが牛舎でもとても深刻です!!(>_<)  皆さんも一度はカラスに頭を抱えた経験があるのではないでしょうか。  カラスは、エサ箱や水桶のなかに糞をすることで血便の原因になるだけでなく、濃厚飼料をつつかれたり…

 死亡牛が出てしまい、業者さんが引き取りに来るまでの間、目や内蔵を持っていったり…

 日陰に置いてあった従業員さんのお弁当までもひっくり返して全て食べられた…などなど。

 なかでも、私が最も衝撃だったのが、『牛の背中に穴を開ける』ことです!!(´゚д゚`)

 『こんなになるまで、なぜ牛は黙ってカラスに背中をほじらせるのか!』 答えは、痒いからです!

 牛は背中が痒い時、人間のように手を自由に使って掻いたり、誰かに『背中かいて~と言ったり、どこか背中が掻ける場所にいってスリスリしたり…柵の中で飼われている牛は、こういった行動ができないのです。

 カラスの気持ちになって考えると、最初は、背中の痂皮や虫を食べに来ていることと思いますが、つついていると今度は牛肉が出てくるではありませんか!!(・∀・)牛はビクともしないので、こんなにうまい肉をゆっくり食べられるなんて幸せ♥とばかりに、嘴でつつけなくなる深さで食べることでこのようなことがおきてしまいます。

…つづく(´▽`*)

|